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PRODUCTION SCENE

制作風景

アーティスト画像

小尾昌弘

Masahiro Obi

石彫

制作風景

石との対話

大学で彫刻を学び、扱う素材として石と出会ってから、自分なりにずっと石との向き合い方を模索してきました。石の持つ温もりや質感を感じながら、その磨き方、削り方など技法によってさまざまな表情に変わる石彫はとても奥が深いと感じております。石でしか表現できない素材としての魅力に引きこまれ、これまでずっと石彫一筋でやってまいりました。石彫で作品を造ることは、石に痕跡を残すことであり、作家が石に関わった証でもあります。これからも作品制作を通して石との対話を深めていきたいと思います。

近年、日本では石彫としての素材を集めるのがたいへん難しくなってきております。採掘場が閉山となり採掘されない石もあります。海外から取り寄せることもありますが、年々石の調達する環境が厳しくなっており、これまで手元に集めた石を大事に使っています。

現在、石川県の白山麓にある白山市吉野工芸の里を制作拠点として活動させていただいておりますが、この施設のように作家が常駐する工房は石川県でも珍しく、今後も末永く活動できるよう、この制作拠点を地域と共に大切に守っていきたいと考えております。